花とアイドル☆《完》

花乃は、意外な人物の登場に、
あっけにとられてその姿を見上げ
ていた。


その視線に気づいた遥が、


「? どーかしました?」


「あ、ううん、別に!」


花乃が首を横に振ると。

遥はそれ以上は何も言わず、
再び花乃の正面に立って、花乃を
見下ろした。


「少しは、体力回復しました?」


「あ、うん。

なんとか……」


「そっか。

車の移動も、逆に疲れるとき
ありますよね。

体がなまるっていうか」


「うん、そうだね……」


花乃は、それで疲れていたわけ
ではないけれど。


適当に話を合わせていると、遥は
いいことを思いついた、という
ように、指をピンと立てた。