花とアイドル☆《完》

できる限り明るい声で言うと、
ようやくみんなも安心した表情に
なる。


「いーの?

花乃さん一人じゃ暇じゃない?」


拓斗の気遣いの言葉に、花乃は
『だいじょーぶ』と首を振って、
近くの通路部分に備えられた
ベンチを示した。


「あそこで座って、ジュースでも
飲んでます。

あそこなら、帰りにまた通ります
よね」


「そうね……。

もし来れそうなら、後から来ても
いいし」


無理強いしても仕方ないと思った
のだろう。


愛香さんの一言で、結局は花乃の
要望通り、花乃だけを残して
ギャラリーに移動することで
決定する。


「それじゃ、何かあったら連絡
ちょうだいね?」


最後にもう一度そう声をかけて、
愛香さん達はギャラリーへ通じる
通路の奥に消えて行った。