花とアイドル☆《完》

ボーッとしていた花乃は、ピクッ
と肩を揺らして振り返り、あわて
てそう答える。


「だいじょーぶ? ちょっと
疲れちゃった?」


遥の隣で、拓斗もサングラスを
少しずらして、心配そうに覗き
込んできた。


「ほっ、ほんとに大丈夫!

ちょっと、別のこと考えてただけ
だから……!」


焦ってブンブンと両手を横に振る
と、遥がプッと小さく吹き出して、


「花乃さんって、天然ってゆーか
、マイペースですね♪」


と笑った。


花乃もつられて苦笑いしている
と。


運転席から奈津美さんが、


「もうすぐ着きますよ〜。

駐車場から少し歩きますけど、
その前にちょっと休まれます?」


と声をかけてくれる。