午後にけっこう小さな美術館を
廻ったりしたときも、怪しまれる
ような気配は全くなかった。
『ま、季節外れの避暑地だしね。
まさか芸能人がのんびり観光して
るとは、誰も思わないか。
それ聞いて安心したわ』
受話器の向こうで、みずほが
ホッと息をつく。
「ありがと、心配してくれて」
『いいわよお礼なんて。
あ、そーいえばこっちは、こない
だ言ってた一回生の情報が入った
わよー』
「一回生? ……なんだっけ?」
すっかり旅行気分一色になって
いる花乃は、みずほの言う件が
すぐに理解できなくて、おうむ
返しに問い返した。
『ホラ、うちの一回生に変な
拓斗のファンがいるって話、
してたでしょ!』
廻ったりしたときも、怪しまれる
ような気配は全くなかった。
『ま、季節外れの避暑地だしね。
まさか芸能人がのんびり観光して
るとは、誰も思わないか。
それ聞いて安心したわ』
受話器の向こうで、みずほが
ホッと息をつく。
「ありがと、心配してくれて」
『いいわよお礼なんて。
あ、そーいえばこっちは、こない
だ言ってた一回生の情報が入った
わよー』
「一回生? ……なんだっけ?」
すっかり旅行気分一色になって
いる花乃は、みずほの言う件が
すぐに理解できなくて、おうむ
返しに問い返した。
『ホラ、うちの一回生に変な
拓斗のファンがいるって話、
してたでしょ!』

