自分しか応対できないのは明らか
なので、迷わず立ち上がって
移動し、インターホンのモニター
を覗き込むと――。
画面上で門前に佇んでいたのは、
奈津美さんではなく、一人の
少年だった。
――あ、そぉだ!
拓斗クンのお友達……!!
思い付いた花乃は、すぐに通話
ボタンを押して、応答する。
「はい、
どちらさまでしょうか?」
『あ……おはようございます。
牧野といいますが、拓斗くんは
いますか?』
高めの、やや緊張した感じの声が
インターホン越しに尋ねる。
――しまった、お友達の名前って
……聞いてなかった
でも、スポーツバッグ肩から
さげてるし、このコだよね。
なので、迷わず立ち上がって
移動し、インターホンのモニター
を覗き込むと――。
画面上で門前に佇んでいたのは、
奈津美さんではなく、一人の
少年だった。
――あ、そぉだ!
拓斗クンのお友達……!!
思い付いた花乃は、すぐに通話
ボタンを押して、応答する。
「はい、
どちらさまでしょうか?」
『あ……おはようございます。
牧野といいますが、拓斗くんは
いますか?』
高めの、やや緊張した感じの声が
インターホン越しに尋ねる。
――しまった、お友達の名前って
……聞いてなかった
でも、スポーツバッグ肩から
さげてるし、このコだよね。

