花とアイドル☆《完》

「え……」


「んで、最後には自分のブログの宣伝し出すらしくて。

見たコによると、そこでも『自分
だけが本当の拓斗を知ってる』
みたいなこと書いててさ。

まぁ〜かなりイッちゃってる系
みたいな感じ」


「は、はぁ〜……」


――やっぱり、拓斗クンにでも、
そーゆーファンもいるんだぁ。


あの優しくて爽やかな拓斗からは
想像しにくいけれど。


そんな拓斗だからこそ、一心に
好きになる女のコも、逆に多いの
かもしれない。


――そーゆーコに、もしバレたら
と思うと……。

やっぱり朱鷺田さんの心配も、
決して大ゲサじゃないんだよね。


「――あたし、大学でも、もっと
気をつけよう……」