今回の経緯を、拓斗がもう一度
かいつまんで説明した。
花乃は、気恥ずかしいのと申し訳
ないので、ぜんぜん落ち着か
なかったけれど。
朱鷺田さんは、いつもと同じ
無表情でただ黙って聞いている
だけ。
一体何を考えているのやら、と
花乃は終始不安だったが、話を
聞き終わった愛香さんは、そんな
ことは気にもとめない様子で、
こう言った。
「――よーく分かりました。
つまり、カナちゃんが言ったのは
あくまで自分の意見で、事務所の
指示ではない、ってことで間違い
ないわね?」
視線はキッと朱鷺田さんを見据え
ている。
朱鷺田さんは即座に、『ええ、
そうです』と返答した。
かいつまんで説明した。
花乃は、気恥ずかしいのと申し訳
ないので、ぜんぜん落ち着か
なかったけれど。
朱鷺田さんは、いつもと同じ
無表情でただ黙って聞いている
だけ。
一体何を考えているのやら、と
花乃は終始不安だったが、話を
聞き終わった愛香さんは、そんな
ことは気にもとめない様子で、
こう言った。
「――よーく分かりました。
つまり、カナちゃんが言ったのは
あくまで自分の意見で、事務所の
指示ではない、ってことで間違い
ないわね?」
視線はキッと朱鷺田さんを見据え
ている。
朱鷺田さんは即座に、『ええ、
そうです』と返答した。

