花とアイドル☆《完》

――よく言うよ。

体調を心配しながら、やることが
コレとはネ!


「何を言ったんだよ?

昨日のことか!?

それなら、オレが気をつければ
いいだけの話だろ。

なんで花乃さんにまで……」


『そんな話はしていない』


即座に否定されて、拓斗は少し
言葉につまる。


「――違う?

じゃあ何を……!」


『堀内さんが本郷家に同居する
ことは、お前にとって不安要素に
しかならない。

――そういう話をしただけだ』


「―――――!?」


拓斗は、驚きのあまり、一瞬奏の
言葉の意味が理解できなかった。


何度も、頭の中で反すうして。


ようやくその意味が理解できるに
つれて、抑えようのない怒りが
込み上げてくる。