花とアイドル☆《完》

「プッ――どういう意味ですか
それ?」


「え?

だって、花乃さん自身がなんか
お菓子みたいじゃん?

白っぽくてほわんとしててさ」


「あぁ、なるほど。

綿菓子みたいな感じかしら?

分かるような気がしますわ」


「でしょ〜?」


拓斗は紙袋からチョコレートを
1つ取り出して封を切り、『はい
どーぞ』とテーブルに置くと、
自分はコーヒーに口をつけた。


「いただきます。

拓斗さんは召し上がらないん
ですか?」


「オレはいい〜。

てか、昨日の撮りでイヤってほど
食ったし」


「それもそうですね」


そんな感じでしばらくなごやかに
お茶を飲んでいた二人だったけれど。