花とアイドル☆《完》

「あ、そうなんですか。

よかった〜。


でも、あれだけ忙しい拓斗クン
だと、マネージャーさんも大変
ですね」


何の気無しに言った花乃の言葉に
、朱鷺田さんは初めて、ほんの
少し表情を和らげ、


「もう慣れました。

拓斗とは、彼のデビュー以来の
付き合いですから」


「拓斗クンのデビューって何歳
なんですか?」


「13歳ですから、もう4年目です
ね。

まあ、最初の1年は今ほど仕事も
ありませんでしたが」


――でもそれって、14の時からは
今と同じくらいのハードスケ
ジュールをこなしてるってこと
だよね。

やっぱり、すごいよ〜(>_<)


学校と家の往復しかしていた記憶
のない花乃は、ひたすら感心する
ばかりである。