でも、拓斗はそんな花乃の様子
には気付かなかったのか、ごく
落ち着いた声で、
「花乃さんサンキューね。
母さんのワガママに付き合って
くれて」
と、薄く笑いながら、お礼を
言ってくる。
花乃は思いがけない言葉に慌てて
手を振りながら、
「ワガママなんて!
あたしも好きだから、誘って
もらって嬉しかったくらいで」
「好きって、ガーデニング?」
「うん。
――って言っても、別に前の家で
ガーデニングやってたわけじゃ
ないけど…。
花とか、昔から好きだから」
「そか。たしかに、なんか花乃
さんらしーな」
には気付かなかったのか、ごく
落ち着いた声で、
「花乃さんサンキューね。
母さんのワガママに付き合って
くれて」
と、薄く笑いながら、お礼を
言ってくる。
花乃は思いがけない言葉に慌てて
手を振りながら、
「ワガママなんて!
あたしも好きだから、誘って
もらって嬉しかったくらいで」
「好きって、ガーデニング?」
「うん。
――って言っても、別に前の家で
ガーデニングやってたわけじゃ
ないけど…。
花とか、昔から好きだから」
「そか。たしかに、なんか花乃
さんらしーな」

