花とアイドル☆《完》

「あ、はい。

あたしでよければいくらでも」


花乃の返事に愛香さんは満足そう
にほほ笑むと、


「それじゃ、おやすみ〜。

二人も、あんまり夜更かししちゃ
ダメよぉ」

と言い残して、リビングを後に
した。


――はぅ、拓斗クンと二人だけに
なっちゃった

どうしよっかなぁ……。


愛香さんがいなくなったからって
すぐにあたしも出ていくのも、
変だよね…。


そんなことを考えながらチラッと
拓斗を見てみたら。


俯いてコーヒーを飲んでるとばか
り思っていた拓斗がこちらを見て
いて、花乃はドキッとする。