花とアイドル☆《完》

「えぇっ!?」


思ってもいなかった言葉に、
花乃は面食らって大声をあげて
しまい、あわてて口を押さえた。


「オイオイ、母さん起こすなよ」


「ご、ごめん……」



愛香さんの部屋の方に視線を走らせるが、特に何も変わった気配はない。

起こした、ということはなさそうだ。


拓斗も安心したように息をついて、


「まぁ、バレたならそれはそれで
構わないよ。

さすがにずっと気付かれないなんて、ありえないしな」