なんの話?

やっぱり、思い出したの?


「肩に触れられるだけで、ビクついてるお前が、一晩中抱きしめられてたら…怖かったんじゃないかって…」

「あ…」


あぁ。

そういうことか…。


「ううん!大丈…夫…?」


そうだ…。


むしろ何で?

確かに、眠れなかったけど。

それは、怖くてじゃなくて…。



『好き』と言われたことに対しての動揺。

『キス』の余韻…。



恐怖心なんて…



思い出しもしなかった。