ドキドキの新しい学校。

新しい生活。

新しい担任の先生に連れられて、教室までの道のりを歩く。


ざわつく学校の廊下。


「あの子、誰?」

「あ、2年に転校生来るって言ってなかった?」

「あれがそうなの?」


そんな話し声が聞こえる中、うつむき加減に担任の後を追う。


自己紹介とかするのかな。

正直めんどくさいんだけど。


教室の前まで案内され、『緊張するか?』と担任。

まぁ…これから1年、一緒に過ごす訳だから。


「…はい」


自信なさ気に答える私に、担任は微笑みかける。


「まぁ、多分仲のいいクラスになると思うから、大丈夫!すぐに馴染めるよ。」


そう言って、教室のドアを開ける担任。

…馴染まなくて結構です。

そんな事を心配してるんじゃない。

いかに…深い接点を持たずに生活する事が出来るか。

ここに私の高校生活が掛かっている。


「座れ〜!」


担任が声をかけると一斉に動き出す生徒。

この人達が、私の新しいクラスメイト…。


「転校生を紹介する。」


ざわめく教室。


クラスメイト全員の視線が集まる。

顔もあげずにただ立ち尽くす私。


青柳 美月(あおやぎ みつき)
性別:女

今日からここの生徒になります。


人見知りを少々…。

校則違反と言われるくらいのパーマに見えるクセッ毛。

色素も薄く、茶髪に見える。

それと、身長が低いこと、

胸が無駄にでかいことがコンプレックスの16歳。