部屋に戻るとソフィアは続きを読み始めた。

「──ですが、悲しみの四人をこのままにしとくのもいけまいと思い、国王シンラは四人を城へ招き、話をした。『あの四人は死んだのだ。いくら待っても帰っては来ない』と…、これはシンラの精一杯の優しさだったのだ。だが四人はその真実を受け入れることが出来ず、死をむかえたのだった──……」

 パタン。本を閉じた。それと同時に涙が溢れた。

「(ハッピーエンドではないんですね…)」

 ソフィアはベットに転がり、枕に顔を沈めた。

「(明日は一日中図書館にいることにします)」

 まだお昼だというのに、ソフィアは眠りについてしまった。