「空~羅くんっ♪また来ちゃった!」



あれから1週間。


毎日 休み時間になると芦田夕日はやってくる。


隣にいる姫乃はガタガタと震えている。


「あり?今日は彼女一緒なんだぁ…ふ~ん…」


芦田 夕日はじろじろと姫乃を見ている。


「なんか見たことある顔だな…名前は?」


「あ…あたしは…」


姫乃は小刻みに震えながら必死に自分の名前を言おうとする。


そんな怖ェなら言わなくて良くね!?


とか俺は思っちゃってるけど それは内緒。


俺も芦田 夕日の正体を知ってしまったから…。