「空羅!断ってくれたかなぁ?」


急に話しかけられて、びっくりした。


けど、その声の持ち主はすぐ分かった。


「ちゃんと断ったぜぃ!安心しろよ、姫乃♪」


「うん♪誰に告白されたのぉ?」


えっと、名前は…


確か……


「芦田…夕日?だった気がするな…」


「芦田…ゆう…ひ?……嘘ぉ…。」





どうしたんだ?


「どうした?姫乃」


「うぅ……うっ……」


泣いてはいないが姫乃はスゴい声を出している。


さらに顔が青ざめてて肩をかなり震わせている。


こんな姫乃、見たことない。


「姫乃?オイ、姫乃?」


「空羅ぁ……やだ、やだよぉ。芦田夕日、ヤダよぉぉお!」


「姫乃……」


芦田 夕日……


何者なんだよ…。