「あ!もうこんな時間!」

あたしは一時を迎えそうな時計を見て焦った。


「ごめんね!舞!あたし帰らなきゃ!」


あたしはバタバタと帰る支度をする。


そんなあたしを横目に、足を組みチョコを食べ続ける舞。

「今日なんかあるの?」

「今日はお母さんの相手がウチに来るの!掃除しなきゃ!」


あたしは早口で答えた。



「頑張ってね♪」


舞はひらひらと片手を揺らす。


「また明日話聞いてね!」


あたしはダッシュで学校を後にした。