もしかして…


『俺が包んどいたよ』


まさか…


『お前を絶対他のヤツに渡さねー』



まさか…!



信じたくない…
けど…
そうとしか考えられない…!




あたしは目に涙を溜め、健太に渡した弁当を持った。


「ほたる…?」


健太があたしの名前を呼ぶ。

申し訳ない気持ちでいっぱいで…


「…っ。ごめんねっ健太…」


一粒、頬に涙をこぼし謝った。



「ほたる…!」


あたしはそのまま走って屋上を出た。