弟くんと危険な関係!

次の日…。


ちょっとだけ寝坊したあたし。



「しまったぁぁぁ!!!」


急いで起きてすっぴんのままお弁当作り!



唐揚げ揚げといてよかった!!




卵焼きとウインナーを焼いて、すごく庶民的なお弁当の出来上がり。


「うん、上出来」


キレイに巻けた卵焼き、
タコさんの形のウインナー、
カラッと揚がった唐揚げ、
ほうれん草のソテー、

ちょっと手抜きかな…?

いや、愛情があれば大丈夫だ!



すると後ろから…



「おはようほたる。弁当作ってんのか…?」


大地だ。


あたしがバタバタしていたせいで、早く起きてしまったみたい。



「あ!おはよう大地!ごめんね、うるさかった?」


「いや、別にいいんだけど…。お前の弁当にしちゃ…随分とデカい弁当箱だな…?」


「あ…これは、昨日言ったでしょ?好きな人がいるって…!その人に作ったの!」



大地はどんな顔するのだろうか…また昨日みたいな空気になってしまうのかと思ったが、意外にもニッコリ笑って、

「そっか。なら俺も協力するよ。」


と言った。




「え…あ…ありがと。」


なんか拍子抜け!



「とりあえず、化粧してこいよ。そんな顔じゃ弁当あげてもカッコつかねーだろ?」



うわ…!すごく優しい…!



「ありがとう!」



あたしは部屋に戻った。