弟くんと危険な関係!

教室に戻ると、クラスがザワザワしていた。

「委員長!一体どうした…」

あたしは言いかけたが、とんでもないものが目に入ってきて言葉を失った。


昨日、必死で頑張って仕上げた看板が、明らかに意図的にカッターで裂かれていた。


「なんだよこれ…」

健太は一言呟き、呆然とした。


「朝、看板を調理室に運んで、昼休みに入口にセッティングしようと思ってさ。さっき行ったらこの状態だったんだよ。」

委員長がいつもよりも低い声で話してくれた。


「ひどい嫌がらせだよね…これ。」

舞も低い声で一言呟いた。