弟くんと危険な関係!

閑静な住宅街。

抱き合ったあたしたちは、一瞬離れて、目を合わせて、

ふふっ

と微笑み、またキツく抱きしめ合った。




こんな時間を幸せというのだろう。

時間が止まればいいのに。

あたしは心の中で、満足感を得ていた。



しばらく抱きしめ合ったあと、手をつなぎ、家まで向かった。

マンションの近くになると、あたしたちは自然に手を離し、
日常の姉弟へと戻る。



毎日一緒にいられるのに、姉と弟の関係では、なんだか淋しく感じるときもある。
あたしは相当大地のことが好きらしい。
ずーっとくっついていたい。