「ほたる!舞!何やってんの?」



健太が不思議そうにあたしたちを見る。



「あ…あのね…真山くん…。」


舞が声を出す。

あたしは何となく気を遣って一歩下がる。


そして健太にも一歩下がるように目で訴えた。


健太は状況を瞬時に把握し、一歩下がった。



「真山くん…誕生日おめでとう!!!」


舞は足元を見たまま真山くんにプレゼントを差し出したが、前を見ていなかった為、勢いよく真山くんにプレゼントが当たってしまった。



ドゴッ!



すごい音がする。



あたしと健太は笑いを抑えるのに必死だった。