「あんたが、麻理ちゃん?メッチャ可愛いじゃん」



そんなことを言われて、あたしは恥ずかしくなってきた



「俺のことは、呼び捨てで構わないからな」


そう言って、レイさんは、仕事へ戻って行った




すべての説明が終わり、ロイさんに何をすればいいのか聞こうとした瞬間

腕を引っ張られた。



「なっ、なに!?」



後ろを向くと王子がいた



「ご・・・ご主人様?」


「おい、麻理・・・レイには気をつけろよ」


王子は、そんなことを言いながらニヤニヤしていた



そこでロイさんが、手をたたいた


「あ!言い忘れてましたけど、ここの屋敷にいる人たち、全員吸血鬼なので、
 気を付けてくださいね」



ロイさんは、ニッコリしながら、そう言って別のところへ行ってしまった



(・・・え?ちょっと待ってよ?・・・全員?今見た人たちも?・・・え?
 ここにいる全員きゅ・・・吸血鬼ィーーーーーーーー!?)



あたしは、王子に血を吸われていたので、貧血になりそうだった