瑠璃色の華

「お前は間者なのか?」

斎藤の質問に蓮は首を横に振った。

「では、何故盲目のふりを?」

「必要だからよ。」

それだけ言うと蓮は斎藤の刀の刀身を握り切っ先を横にずらした。

「おい。」

血が出るのも構わずに蓮は刀をどけ起き上がった。

「酔っ払ってないのだから私がここに居る必要はございませんね?失礼致します。」

そう言って蓮は斎藤の部屋を後にした。