瑠璃色の華

それを見て王は1つ頷き続きを言う。

「さて、それでそなたの字なのだが…。翔瑛。」

王が側近を呼び何かを受け取る。

「孫 祥啓。明日よりそなたの字はその美しい瞳より捉えて翡翠とする。」

祥啓の字(成人したときに与えられる名)が決まった。

「謹んで、翡翠の名拝命致します。」

「うむ。そして、余からもう一つ成人の祝いの品を贈ろう。」

そう言って王は翔瑛が持って来た刀を取り、段を降りてきた。

祥啓は驚き、慌てて頭を下げる。