瑠璃色の華

「さて。説明してもらいましょうか。」

2人を見送って桃の方に視線を戻すと「はい。」と桃が頷いた。

「私の家は代々異能を持って生まれてきます。」

桃の言葉に沖田は首を傾げた。
「異能?」

コクンと桃は頷き話を続ける。

「異能には色々な種類がございますが、私のものはまた珍しいものだったようですわ。」

スッと顔を上げて沖田を見る。

「それがさっきの風?」

そうですわ…。と桃は頷く。

「みんなあんな能力を持ってるの?」

いいえ。と軽く桃が首を横に振る。