瑠璃色の華

「総司無事か?」

こちらに気付いた土方が心配そうにきいてきた。

「沖田様。これを。」

土方さんの手をとりながら歩いてきた蓮は沖田に水寓刀に付いていた玉を渡した。

「体が温まるはずです。お持ちください。」

そっと渡された玉を持つと冷え切っていた体がじんわりと温まってきた。

「この度は妹が大変ご無礼をいたしました。」

そう言って頭を下げる蓮にならって桃も頭を下げる。
「いえ。私も失礼を桃さんに働きましたからそれでおあいこです。」

そう言って笑いかければ蓮さんはホッとした表情になった。