瑠璃色の華

ヒュウと季節外れな冷たい風が吹いた。

「冷えた風が吹くねー。」

沖田がブルッと震えた。

「…龍。」

「えっ?」

「青龍。殺って!!」

桃の言葉に応じるかのように風が強く吹き出す。

「なっ!!」

その風は沖田の髪を凍らすほど強い。

「馬鹿にしないでいただきたいものですわね。」

その風と同じぐらい冷たい声音が聞こえてきた。

「私を誰だと思ってらっしゃるの?」

沖田が風に顔をしかめながらそちらを見る。