瑠璃色の華

「弱点…?」

私が?と続ける桃に沖田は笑いながら言う。

「身分てきに一番弱点なのは蓮さんだけど、彼女は強いからね。他の人を巻き込むぐらいなら。と言って死を選ぶことぐらいはしそうだし。」

紅さんはもともと強いし。
と言いながら沖田は桃を壁際へと追い詰めて行く。

「君は、死ぬ強さも身を守る術もない。」

トンと壁に沖田が手を付いた。

「ほら。たったこれだけでもう君は逃げられない。」
沖田はクツクツと馬鹿にしたような笑いを桃に向ける。

「弱いってね。」

罪なんだよ。
そう言った瞬間沖田の周りの気温が下がった。