瑠璃色の華

「おっ。着替えたか。」

ふすまの向こうの部屋に戻ると4人がいっせいにこちらを見た。

「はい。」

そう答えた蓮は薄い青色の着物を着ていた。

「あれー。蓮さんがそっち着たんですか?」

沖田が目を丸くしながら蓮に言う。

「沖田様は私に翡翠色を着せたかったのですね。」

蓮が沖田を見ながら言うと、沖田はぷぅっと頬を膨らませた。

「だって、蓮さんの瞳の色とお揃いで綺麗だったんですよー。」

不満そうに言う沖田に蓮は申し訳なさそうに言った。

「紅とはいつも一緒というわけにはいかなそうですからね。御守りです。」

そう言って紅の方を向き笑顔を見せた。