瑠璃色の華

「私これより紅と名乗らせていただきます。」

そう言って一礼する紅を祥啓が心配そうな瞳で見ていた。

「残るは祥啓だけだな。」

土方の言葉に紅と桃が祥啓のほうを見る。

「祥啓様…。」

桃が心配そうな顔で呟く。

「祥啓は蛍と蓮どっちが好きだ?」

土方の言葉に祥啓は速攻で答えた。

「蓮がいいです。」

「んじゃ決まりだな。」

土方が言う。

「当たり前ですよー。虫の名前なんて嫌ですよねー蓮さん。」

沖田が笑顔で言った言葉に曖昧な笑顔を向けた。

「んじゃ。着替えて来い。その格好でうろつかれたら困る。」

そう言って土方は隣の部屋に3人を追いやった。