瑠璃色の華

「何でそんなに楽しそうなんですかー?」

沖田は手に3人分の着物と帯を持ちながら尋ねた。

「ん?あぁ。3人の名前を変えることになったから豊玉先生にいい名前はないかとたずねていたんだ。」

光琳が沖田の荷物に気付いて半分持つ。

「あ。すみません。ありがとうございます。」

構いませんわ。と言う光琳を見て沖田がボソッと呟いた。

「桃…。うん。桃がいいっ!!近藤さんっ!!」

呼ばれた近藤はビクッと肩を揺らした。

「光琳さんのお名前、桃にしましょうっ!!桃みたいだし。」

「私でございますか?」

光琳が自分を指差し驚いている。

「まぁ。可愛らしい名前でピッタリですよ。桃。」

祥啓も笑顔で頷く。