瑠璃色の華

「んー。名付け親なんてやったことあらへんからなぁ。」

と山崎も頭を抱える。

「豊玉さん。何かいいのはありませんか？」

山南が土方に笑いながら言う。

「あっはっは。山南さんそりゃあいいっ!!どうだい豊玉先生っ!!」

近藤もお腹を抱えながら言う。

「うるせぇっ!!」

土方は顔を真っ赤にしながら山南と近藤を睨み付ける。

「豊玉とはなんでございましょうか…。」

慧斗がボソッと呟いた。

「あの方の趣味である俳句の執筆名ですよ。」

祥啓が教えてあげると光琳と慧斗は袂で口を押さえながら肩を震わせた。

「祥啓っ!!てめえ何言ったんだ!!」

土方が笑っている２人に気付いて祥啓に詰め寄る。

「私はただ、慧斗の疑問に答えてあげただけですわ。」

クスクスと笑いながら祥啓が答える。