瑠璃色の華

蓮が出て行った後斎藤は畳に落ちた血を手で拭った。
「一条蓮…いや、一条姉妹…。」

掌に粘り気のある液体が付く。

それを面白そうに見ながら斎藤は呟いた。

「どこから崩してやろうか…。」

掌に舌を這わせれば自分のものとは違う鉄の味が口の中に広がった。