「野際、ちょっと休憩しないか?」

そんな私に声をかけてきたのは、西山部長だった。

「えっ?

…ああ、はい」

言われるまま、西山部長と一緒に休憩所に足を向かわせた。

「はい、ミルクティーでいいんだよな?」

「ありがとうございます」

差し出されたミルクティーの缶を受け取った。

西山部長はコーヒーを1口飲むと、
「最近、どうだ?」
と、聞いてきた。

「まあまあ、ですかね」

そう答えた私に、
「そうか。

お前と中原は入社の時から大変と言っていいくらい、お世話になってるからな」

西山部長が言った。