彼は22歳の新入社員、私とは5歳差である。

って言うか、何しにきてんだ?

「ごめんなさい、先約があるから」

私はいつものように丁寧に断った。

「そうですか」

断った私に、三浦くんはシュンとなった。。

あら、犬の耳が垂れたわ。

彼が子犬に見えるとなると、私はかなり目がおかしいらしい。

1回病院に行こうかしら?

「それと、私のところにはこないでくれるかしら?」

そう言った私に、
「…何でですか?」

三浦くんは不思議そうな様子で目を丸くした。

わかりなさいよ…。