その瞬間、私の頭がカッとなった。

「バカを言ってんじゃないわよ!」

乾いた音が響いたのと同時に、私は会議室を飛び出した。

信じらんない!

信じらんない!

信じらんない!

いきなり告白して、返事もしてないのにキスをするんじゃないわよ!

「って言うか、返事したじゃん」

年下はお断りだって言ったのに!

誰があんなヤツを恋愛対象に入れるもんですか!

入れろって方が間違ってるわよ!

「そうよ、間違ってる!」

そう叫びながら、私はオフィスへと戻った。