「じゃあ、見させてあげますよ」

腕を引っ張られたかと思ったら、私は三浦くんの胸の中にいた。

はっ?

三浦くんを見あげると、男の顔がそこにあった。

長いまつげ。

二重のパッチリした目。

肉づきのよさそうな赤い唇。

白人かと思うくらいの、色素の薄い肌。

つい、見とれてしまう…じゃなくて!

「ちょっと三浦くん、ふざけてるの!?」

私は両手で三浦くんの胸を押した。

強い力で押しているのに、全く動かない。

動かなければ、ビクともしない。