片手とはいかないが、両手ですっぽり収まる大きさ。 骨があるのかと思いたくなるほど、ふにゃふにゃの体。 顔の三分の一を占めていると思われるクリクリの黒い目。 さらさらの毛に、頼りない手足。 動物に興味を持ったことはなかった。 自分がペットを飼うなど想像したこともなかった。 ……なのにまさか、拾ってまで飼うことになるとは。