気になる… いやでも 先生と生徒だよ? ありえない…って 思うんだけど。 「気をつけて帰れよ」 先生が手を振る。 「送ってってよー」 「ダーメ」 「ぶー」 あたしが言うと 先生が笑った。 「ほら、暗いから早く帰れ?」 先生が優しく言う。 てかもうすでに 明日の補習が楽しみに なってきた…… 「じゃあまたね、先生」 「おう、明日な」 先生は ポケットに突っ込んでいた 手を出して あたしが見えるまでずっと 手を振ってくれていた。