何時間か経って、
辺りが暗くなったころ。
「じゃあ今日は
終わりにするか」
先生が言った。
「今日は、って
明日もあるの?」
「当たり前だろ」
なんでよーっ!
ありえないって。
「……」
「ははっ!
外、雨だけど
一人で帰れる?」
先生があたしの
顔を覗き込む。
え……
近いんですけど。
てか…
やっぱりかっこいい。
「帰れ…る」
「そっかー、残念だ」
「え?なんで?」
「送ってやろうと
思ったのになあ(笑)」
嘘!?
先生の車でかなあ??
「ホント?送ってって!」
「残念!締め切りー」
先生が笑いながら言う。

