「二時間弱あるな……どうする?」

傭兵所をでてすぐ、狼が私にきいた。

「これから長くなりそうだから、できる限り準備しよう。食糧も尽きかけてるし」

そうだな、と狼がいうと私たちは店や施設をまわった。
食糧の調達もそうだけど、洋服も洗濯したいし。
できればシャワーも浴びたい。

その後。
14時ギリギリに私たちは傭兵所へ向かった。

「また並ぶの……?これ」

再び人の多さにげっそりする。

「だろうな……。仕方ない、ぐだぐだしてないで並ぼう」

狼がそういって、列の最後尾にたった瞬間だ。