こうしてモモス国の頂点にたったエウノミア島は、栄えた。

ポノス島は不満を持ちつつも、エウノミア島に負けぬくらい栄えようと足掻く。

ゼピュロス島はこの戦いの悲惨さを胸に刻み、争うのではなく分かち合うことをモットーに復興しはじめる。

ホルコス島もこの戦いをしっかりと胸に刻み、また戦いの腕をあげようと精進する。
ただし、今度は傷つけるための力ではない。
守る為の力である。
そしてホルコス島はゼピュロス島に庇って貰った恩から、とても親しい関係となる。

ボレアス島はこの戦いについて記録を残し、語り継ぐことに専念した。
もちろん、二度とこんな失態を起こさぬように。

アテ島の無惨さは、復興の余地はないとされていた。
しかしエウノミア島とゼピュロス島の支援をもとに、少しづつ復興しだす。

しかしエリス島は、良くはならなかった。
エリス島の人間は戦いへ不満を持ちつづけ、今にも爆発しそうな気持ちを押さえ込んでいた。
復興よりも自身の安全を優先した者が多く、少しずつ団結力が崩れていった。