それにしても……
なんなんだろう、この気持ちは。
私は夏実に対して溢れる思いに、疑問をもっていた。

どこか懐かしいような
甘えたくなるような
それでいて
守ってあげたくなるような

不思議な感覚だった。
今までに面倒だと思い続けていたコミュニケーションは、なんともなかった。
そして、触れることも触れられることも。
今まではあまり好きでなかったのに。
一時期は自分が人間不信に陥ってるのではないかとおもったが、それはすこし違う気がする。
不信よりも興味がないといったほうが、的確な気がしたのだ。
そう考えるようになってからは、面倒だから余計なコミュニケーションや接触をとることはしなかった。
のに、なぁ。