『なんかねぇ…。忘れられない人が居るってもっぱらの噂。』 「忘れられない人…?」 『うん。今日、薫が運ばれてから、香西の話で持ち切りだったんだけど…』 『コラッ!!』 びくっ。 部長…つまりヒロの怒鳴り声。 『そこ!!喋ってねーで声出せっ!!』 部活中なの忘れてお喋りしてた私達。 普通にヒロに怒られちゃいましたぁー…。 やたらと私への視線が冷ややかなのは… 気のせいじゃないのだけは確か…。 .