「じゃあね。」


そう言って薫は3年の教室へ向かう。



階は一緒だけど、俺らの教室と結構離れてる。





ガコンッ、ドンッ、「いてっ…」



薫が廊下のごみ箱につまずいて、壁に頭をぶつけた音らしい。



完全におかしい。



俺にあんま心配かけてんじゃねぇ。あほ薫。


何隠してんだ?


確実に今日の電話からだ。
昨日の保健室でのアレといいなんといい…


俺がスルーしてるとでも思ってんのか?


ずっと上の空のお前を心配してないとでも思ってんのか?


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