「………。」


なんか分かんないけど、さっきの着信が気になる。


いつもなら知らない電話ならスルーするのに。


今日は変な勘みたいなのが騒ぐ気がする…。


一応かけてみようかな…?


「でももう夜遅いしなぁ…。」





フワッとシャンプーの匂いがした。



携帯を睨んでいた目線をフとドアの方へやった。







「ぎゃっ…。ちょっと…ヒロ!!服くらい着てよ!!」



『あぁ?パンツ履いてんじゃん。暑いんだよ。こっちわ。』


「下で涼めばいいじゃん!!」


『リビングはお父さんとお母さんいんだろ?薫も薄情な奴だな?』



「ぅっ…。そーゆーわけじゃ…。」



『ん…?じゃどーゆーわけ?』



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