フライパンを覗いてみると





「ホットケーキ?」



真っ黒いけど。





「はい・・・さっき、龍斗さんから貰ったのをみんなで食べようと思って、作ってたんです・・・」


中川はため息を付いた。

すごく落ち込んでるな。




「俺が教えてやるよ」




「えっ!?いいんですか?」


「おぅ。生地はまだあるか?」


「はい!ここに!!」


中川の奴、目をキラキラさせて子供かよ。


・・・・でも可愛い///


あぁー。俺どうすんだよ!!


ボールに入ってる生地を見る。


「うん。生地はちゃんと出来てるから、焼き方だな」



「は、はい!!!頑張ります」


「いゃ、そんな頑張る事じゃねーから(笑)」




俺は油をひいて、生地を入れる。


中川はその動作をじっと見ていた。


緊張するだろ!!!


「・・・・・・・・///」


「・・・・・・・・」


ホットケーキの焼ける音だけが聞こえる。




「火はあんまり強くすんなよ?///」


「はい!」



「・・・・・・・///」


「・・・・・・・」




緊張して、何喋っていいか分からねー!!




彼氏いるか、聞いてみようかな。